【2次試験 事例Ⅳ】令和6年第2問(線形計画法)
今回は令和6年の第2問(Linear Programming:線形計画法)の解説動画です(線形計画法は直近では令和4年に出題されています。)
線形計画法は、複数の制約条件の下で目的関数を最大化するという問題形式となりますが、今回の問題では機械運転時間、直接作業時間、あるいは注文数量等の条件を制約条件とし、目的関数である「営業利益(限界利益)最大化」を図るという流れになります。
線形計画法の問題の解法としては、
❶ 連立方程式によって端点解(交点解)を求め、求めた端点解を吟味する方法(=試行錯誤法)
❷ 目的関数と制約条件をグラフ化し、それぞれの直線の傾きによって最適解を見出す方法(=グラフによる解法)
の2種類があります。
練習段階ではどちらの方法でも解答できるようにしておく必要がありますが、診断士2次試験の本試験では、❶の解法を用いるのがお勧めです。
というのも、診断士2次試験(事例Ⅳ)の解答用紙のスペースは相当狭く(狭いスペースで)部分点を稼ぐには、式を使って要領よく解答をまとめる方が点数に直結すると考えられるためです。
なお、本問で注意すべきは設問2です。正解は4,895円となりますが、(2つの製品間で差がある)機械運転時間当たりの限界利益を等しくするという方針で解いた解答(=4,905円)は誤答と考えられます。
本問の配点は20点なので、現実問題としてあまり時間はかけられません。設問1が確実に取れれば十分かと思います。