診断士2次試験Tips
先日アップした診断士2次試験Tipsという動画ですが、「ポイントが伝えきれていない」、「言い足りないこともあった」と感じましたので、動画内容の補足(一部修正)をしたいと思います。
「与件 ⇒ 設問」 or 「設問 ⇒ 与件」
事例に対するアプローチとして、「与件文を読んでから設問を読むのか(与件 ⇒ 設問)」、「設問を先に読んでから与件文を読むのか(設問 ⇒ 与件)」というアプローチに大別できるように思います。
私の場合は基本的に、「与件文を少し読む(イメージ作り) ⇒ 設問文を読む(設問解釈) ⇒ 与件文を精読する(解答箇所を探す)」という折衷方式となりました。
しかし場合によっては、「与件文を少し読む ⇒ 設問文の粗々解釈を行う ⇒ 与件文を読む(解答箇所の目星をつける)⇒(詳細な)設問解釈を行う ⇒ 与件文から解答箇所を特定する」というような「らせん形」のプロセスをとったこともありました。
「与件文と設問を行き来する」ことはある程度避けられないと思いますが、あまり何度も行き来すると効率が悪い(制限時間内に終わらない)ので、行き来する回数や時間を短縮することが必要だと思います。
与件文(事例)のイメージ作り
2次試験の学習(過去問の事例学習)においては、事例企業に対してできるだけ具体的にイメージを持つことが、大事なポイントだと思います。
そのためには、与件文の中に出てくる用語で分からないものやイメージしにくいものがあれば、ネットで調べたりすることが必要です。それによって、与件文の解釈を深めることが可能です。
特に、事例3(生産管理)においては、Youtubeなどの工場の動画を活用することで、生産現場のイメージが湧いてきます。
ただ、具体的にイメージすることによって、事例企業に対する「先入観」が生まれてしまうリスクもあります。
その部分には注意すべきとは思います。
「与件本文」と「設問」の関係性
動画の中では、解答に対するアプローチとして病院での診察を例に、以下のような図を使って説明しました。
この図は一般的な診断やビジネススクールのケーススタディ(ケーススタディと2次事例の違いは、いつか動画にしたいと思います)などを想定して作成したのですが、図で示した「直線的な流れ」(与件文 ➡ 解答方針 ➡ 設問)というのは、(自分が実際に経験した)二次試験の解答方法としてややフィットしないように思えてきました。
そうしたことを考えながら修正したのが下の図です。
「与件文」と「設問」の相互関係によって解答方針が決まり、その方針に沿って解答を作成するという流れの方が自分としてはしっくりくるように思いました。
また、時間制限のある本試験では難しいかもしれませんが、実際に作成した解答が設問に的確に答えているかという点のチェックも有効だと思います。
以上が、動画の補足となります。