ISバランス(貯蓄投資バランス)を得意領域に!
中小企業診断士の「経済学・経済政策」で近年出題頻度が高まっているのがISバランスです。
ISバランスは、投資(I)と貯蓄(S)の均衡を前提に、様々な経済事象を説明するモデル(考え方)です。
最も基礎的なモデルは、
AD(総需要:Y)=C(消費支出)+I(投資支出)…❶
AS(総供給:Y) = C(消費支出)+S(貯蓄)…❷
において、I > Sのケースでは経済は超過需要、I<Sのケースでは経済は超過供給状態にあると考えます。
この考え方を扱うのが今回解説した動画(令和5年再試験の問題)となります。
一方、この考え方をベースに、輸出入(開放経済)と租税を導入して議論を拡張した問題も出題されます。
AD(総需要:Y)=C(消費支出)+I(投資支出)+G(政府支出)+EX(輸出)-IM(輸入)…❸
AS(総供給:Y)=C(消費支出)+S(貯蓄)+T(租税)…➍
ちなみに➍は、Y-T=C+S(左辺の可処分所得が消費と貯蓄に回るという意)から導出されます。
こちらについては、別の機会に扱う予定です。